夕日見便りmickey

Life is Amazing!素晴らしき今ここ

ジョージアン ポリフォニー

(56)アルメニアから夜行列車でジョージアに戻り、ムツヘタと言う町に来ました。ムツヘタはBC4世紀からAD6世紀にかけてジョージアの首都で、町ごと世界遺産に指定されています。
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町には3つの世界遺産の古い教会があり、その最も大きいスヴェティツホヴェリ大聖堂は聖女ニノの祈りによって病を治す聖水が流れた柱の伝説や、キリストの外衣の一部が埋められているなどの言い伝えがあります。その大聖堂でポリフォニーを聴きたいと思い、そのすぐ隣の家に1w滞在しています。
ジョージアン.ポリフォニーはアカペラ多重声合唱で、ユネスコ「人類の口承及び無形遺産の傑作」に指定されています。ポリフォニー(Polyphony) は複数の声部からなる音楽で、全ての声部が独立し、それぞれが同じ比重で歌われます。
ジョージアポリフォニーは、キリスト教になるずっと以前から、ジョージアの各地方で日常的にアカペラで歌われていました。そこへキリスト教が入ってミサもポリフォニーで歌われるようになった様です。ですからジョージアの教会にはオルガンはありません。西洋音楽の影響は受けていないのです。
ところが、大聖堂のミサの時間に行くと、入れてはくれませんでした。観光客が増えミサの時間に観光客は入れなくしたようです。(そうですよね 皆熱心に祈っているのに、物見遊山で観光客がウロウロなんて嫌ですよね)分かりますが〜残念過ぎます!殆どその為にだけ、他には何もないこの町に来たのですから、がっかりです。出直してミサが終わってしまった教会を、私もやはりとウロウロ見学しました。さて、外に出てからご飯を食べる相談をしていた時です。??マイクテスト?音のする教会の横手に回り込むと、人だかりが〜ナントイウコトデショウ!! アカペラのポリフォニーコンサートが始まったのです!
12人程の男女が、素晴らしく美しいハーモニーで歌い出しました。あれ程聴きたかったポリフォニーが目の前で歌われています!。心地よい響きが青空に広がります。何という幸せ!私の為のコンサートかしらって思ってしまう、嬉しさ。曲は最初教会音楽で後半は民謡風、何曲も続きます。途中から録画もしてみました。ジョージアの3弦の楽器が1本入る曲は民謡でしょうか、手拍子が入り、子供が踊ります。最後に子供も飛び入りで歌って、皆が笑って終わりました。とても素敵でした。本当にありがたいです。今日も感謝す


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(西洋音楽史上ではポリフォニーは中世〜ルネサンス期にかけて流行ったようで、複数の声部でかつリズムも別のものをポリフォニーと呼ぶようです)