ブルガリア５リラ僧院

㉜　リラ修道院は美しい世界遺産です。その昔オスマン帝国から逃れた聖職者がここに隠れてブルガリア正教を守ったのです。オスマンも山奥のここだけは黙認したそうです。ソフィアからはツアーを使えば簡単ですが、私達は地元のバスを使う事にしました。ところがこれが厄介でした。バスは乗り継ぎが必要で、その間5時間も町外れの駅で待つ事になりました。こんな時に思いがけない出逢いが有ります。ウロウロする私達を助けようと多くの人が登場しましたし、その一人の青年は弁護士で、吉川英治を読みお茶にも興味が有ると話しブルガリアについても話しました。その後時間が有るので町までぶらぶら歩きますと、ホールがあってそこの館長が中を開けて見せてくれました。古い良いホールで舞台も袖も完璧です。様々な公演をしますが次は歌手のリサイタルだそうです。町は綺麗で良い街でした。鉄砲を売る店もありました。レストランでは何故か私達を「kawaii〜」と言って近づいて来た13歳の少女達。日本人と分かると喜でくれ写真を撮ってFBまで交換して欲しいというのです。見ればナルトのTシャツを着ています。陽ちゃんはナルトを知らず帰ったら読むと決心した模様（笑）

こうして後、遂にリラ僧院に着きました。僧院には予約しておいたので1泊しました。静かな山に囲まれた建物は、美しく静謐で心 落ち着きます。夕方と朝のミサにも臨席させてもらいました。正教の独特なミサは祈祷文がアカペラの歌、3人で掛け合うので所々ポリフォニーみたいな感じです。昼は観光客で賑やかですが、朝夕、ひんやりした空気のリラは素晴らしい空間で好きです。そこら中で水が湧き出て冷たくておいしいです。メキザという門前名物なのか？皆が食べているので食べてみましたが揚げパンに粉砂糖でした。博物館でラファエロの十字架も観て、とてもゆっくりとこの特別な場所を堪能いたしました。