エフェソス
㊵ 聖書に登場する地名は子供の私には架空の国のようでした。「エフェソス人への手紙」そのエフェソスにやって来て、どこかの架空の土地は現実の場所となりまた。トルコのエフェスは、黙示録のヨハネが晩年居た場所であり聖母マリアの終の住処も此処にあります。そして町丸ごとのローマ遺跡があります。着いた日にホテルの青年は、「丁度明日古代劇場でコンサートがあるけどどう?バレエ-ノートルダムのせむし男-です。行きませんか?」
「行きまっす‼」と私。
2日しか泊まらないのに明日バレエとは!しかも遺跡で!なんと幸運なのだろう!トルコではどんなコンサートも観ないと思っていましたから嬉しすぎます。昼に広大なエフェソス遺跡を巡り、その晩に観ました。この劇場は2万人入る大きなものです。オケは50人程、岩に照明が入り幻想的です。せむしのカジモドのダンサーは本当にドキッとするほど上手くて、エスメラルダはのびやかに踊りジプシー娘そのもの。私はノートルダム--全幕は初めてみました。最後をどう演出されているのかとドキドキしていましたら、原作どうりの悲しい結末で胸がキュンと詰まる舞台でした。人々の割れんばかりの拍手、野外なので陽ちゃんも参加で素晴らしすぎるエフェソスの晩でした!